馬と触れ合い、兵士に安らぎ 過酷な戦闘、心も傷負う

共同通信 2025年2月4日 15:56
 キーウのリハビリ施設「スピリット」で語り合うウクライナ兵ら=1月28日(共同)
 キーウのリハビリ施設「スピリット」で語り合うウクライナ兵ら=1月28日(共同)

 ロシア軍との戦闘で過酷な状況に置かれ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを抱えるウクライナ兵が馬との触れ合いを通じて心身の緊張を緩和させる「ホースセラピー」を受けている。「精神的な安らぎとエネルギーを与えてくれる」。兵士の一人が馬の頭をなで、穏やかな笑みを浮かべた。

 1月28日朝、首都キーウ(キエフ)のリハビリ施設「スピリット」で4人の兵士が乗馬を楽しんでいた。「リラックスして。馬と一体化するような感じで」。手綱を引く心理療法士らが声をかけ、兵士たちは両手を前に伸ばしたり横に広げたりしながら、ゆっくりと馬場を回る。険しかった表情が次第に和らいでいった。

 「気分がかなり良くなった」。乗馬やグループセッションなどを組み合わせた約3時間のプログラムを終えたアンドリーさん(31)が落ち着いた様子で語った。激戦地の東部ドネツク州で負傷し、約4カ月前から治療とリハビリを続けながら、セラピーも最近始めた。

 2022年2月24日にロシアの侵攻が始まってすぐ、当時暮らしていたチェコから帰国し、軍に入隊した

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧