ウクライナ、ダボスで支援訴え 米政権に注目
【ダボス共同】世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開かれているスイス東部ダボスで20日、ウクライナがロシアによる侵攻状況を展示する施設「ウクライナ・ハウス」を開館した。来月で侵攻から3年を迎えるのを前に、各国に関係強化を呼びかけた。米国で支援に消極的なトランプ政権が誕生し、ウクライナ支援の先行きに注目が集まっている。
20日は米国やウクライナのビジネス関係者らがウクライナの天然資源などについて議論するイベントが開かれた。多くの米企業はウクライナの再建に向けた投資に前向きだとの意見が出た。
ウクライナ・ハウスのフロミャク館長は「ウクライナは決して重荷ではない。好機もあると示したい」と話した。
ウクライナ・ハウスでは、戦場になった町のモニュメントが展示されたり、負傷した兵士が列車で運ばれる動画が放映されたりしている。
ダボス会議では、21日にゼレンスキー大統領が演説する予定だ。