多様性政策の取りやめ宣言 トランス権利擁護が後退
【ワシントン共同】トランプ米大統領は20日の就任演説で、バイデン前政権が推進した多様性・公平性・包括性(DEI)重視の政策を取りやめる考えを示した。連邦政府が認める性別は男性と女性だけだとも宣言。トランスジェンダー当事者らLGBTQ(性的少数者)の権利擁護の取り組みが後退する。
トランプ氏は「人種の違いを意識しない実力主義の社会をつくり上げる」と述べた。DEI政策が逆差別を生んでいたとの認識をにじませた。
ホワイトハウスによると、政府が男性と女性の二つの性だけを認定すれば、トランス当事者はパスポートやビザを含め公式書類に、自認する性ではなく出生時の性を記載しなければならなくなる。