関税の初日発動は見送り 「外国歳入庁」の創設表明
【ワシントン共同】トランプ米大統領は20日の就任演説で「米国民を豊かにするため、外国(からの輸入品)に関税を課す」と明言し、関税徴収を担う「外国歳入庁」の創設を表明した。ただ、高関税の標的とする国や税率などの具体論には踏み込まず、米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は、就任初日の新たな関税措置の発動は見送ると報じた。
同紙は、トランプ氏が各国との貿易の現状を調べるよう関係部署に指示する大統領覚書に署名するとも報じた。トランプ氏は長引く貿易赤字を問題視しており、実態を調べて各国に是正を迫る狙いがあるとみられる。中国とカナダ、メキシコは特に名指しし、徹底調査を求めるという。