連邦管理海域で掘削阻止 バイデン米大統領、政治遺産狙う

共同通信 2025年1月5日 05:47
 バイデン米大統領(ゲッティ=共同)
 バイデン米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は、連邦政府の管理下にある広い海域で原油や天然ガスの掘削を阻止する方針を固めた。ワシントン・ポスト紙電子版が4日報じた。気候変動対策を柱とする政権の政治的遺産にし、化石燃料の積極開発を掲げるトランプ次期大統領との対比を際立たせる狙い。

 バイデン氏は、議会がトランプ氏の大統領選当選を公式に認定する6日に、大西洋や太平洋、メキシコ湾、アラスカ沖の計約250万平方キロに及ぶ水域を開発用に貸与しないとの大統領覚書に署名するという。トランプ氏は就任後、議会多数派の共和党と連携して撤回を図る可能性がある。

 メキシコ湾は米国の原油生産の14%を占め、開発制限の影響が特に大きい。産業界からは将来のエネルギー安全保障を懸念する声が上がった。アラスカ沖はホッキョククジラなど海の哺乳類の生息域として知られ、環境団体は生態系保護につながると歓迎した。

 バイデン政権は昨年12月、国際枠組み「パリ協定」に従い、排出を2035年に05年比で61~66%削減するとの目標を掲げた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧