「人新世」は1952年から? 活動痕跡急増、議論に一石
人類の活動によって地球環境が大きく変わる時代になったとする「人新世」。愛媛大などのグループは、1952年ごろに石油の燃焼や窒素肥料の生産などの地層に残された活動の痕跡が世界中で急増しており、人新世の始まりとして有力であるとする研究を27日までに米科学誌に発表した。
46億年の地球の歴史は主に生物の進化を基に、地質年代で区分される。人間が地球環境を大きく変えた「人新世」の設定は、国際地質科学連合でいったん否決された。ただ、グループの加三千宣愛媛大教授(地質学)は作業部会が存続していることを踏まえ「人新世の重要な証拠となる可能性がある。議論の見直しにつながるのでは」としている。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
政府、温室ガス60%削減を了承 パリ協定の水準下回る
共同通信 -
「H3」高度化、打ち上げ増へ 宇宙開発に1550億円を計上
共同通信 -
女川原発2号機が営業運転 東北電、大震災前から14年ぶり
共同通信 -
25年春ごろにデブリを追加採取 東電、釣りざお式装置再利用
共同通信 -
「逆立ち」着陸の原因は着火遅れ SLIM、過大衝撃でノズル破損
共同通信 -
原子力機構「典型的なデブリ」 福島第1原発、分析結果を発表
共同通信 -
ムール貝「足糸」まね水中接着剤 低温で簡単剥離、東北大が開発
共同通信 -
“知人”いると試験影響 チンパンジー、成績に差異
共同通信 -
PFAS水質改善義務化へ 専用水道44件で目標値超え
共同通信 -
PFAS、自衛隊などで目標値超 専用水道44件、法律義務づけへ
共同通信