「人新世」は1952年から? 活動痕跡急増、議論に一石

共同通信 2024年12月27日 05:01
 「人新世」の始まりを示す基準地層の最終候補地となったクロフォード湖(カナダ・カールトン大のティム・パターソン博士提供・共同)
 「人新世」の始まりを示す基準地層の最終候補地となったクロフォード湖(カナダ・カールトン大のティム・パターソン博士提供・共同)

 人類の活動によって地球環境が大きく変わる時代になったとする「人新世」。愛媛大などのグループは、1952年ごろに石油の燃焼や窒素肥料の生産などの地層に残された活動の痕跡が世界中で急増しており、人新世の始まりとして有力であるとする研究を27日までに米科学誌に発表した。

 46億年の地球の歴史は主に生物の進化を基に、地質年代で区分される。人間が地球環境を大きく変えた「人新世」の設定は、国際地質科学連合でいったん否決された。ただ、グループの加三千宣愛媛大教授(地質学)は作業部会が存続していることを踏まえ「人新世の重要な証拠となる可能性がある。議論の見直しにつながるのでは」としている。

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