PFAS、自衛隊などで目標値超 専用水道44件、法律義務づけへ
発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が全国で検出されている問題で、環境省と国土交通省は24日、社宅や病院など特定の居住者へ給水する「専用水道」の調査結果を公表した。2020年度から24年度の調査で、回答を得た1929件のうち、10都府県の42件で国の暫定目標値を超える値が検出された。自衛隊施設で高い数値が出ており、調査期間後も東京都と福岡県の2件で超過報告があった。
また環境省は、水質検査や基準となる数値を超えた場合の改善を法律で義務づける方針を示した。基準値は、国の暫定目標値とされている代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)とし、26年4月の施行を目指す。現在は目標値を超えても水質改善などの対応は努力義務にとどまる。水道法上の「水質基準」の対象に引き上げる方向で検討している。
44件のうち具体的な数値が示されたのは一部の国施設だけで、民間施設の詳細や具体的な値は示されなかった。
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