PFAS水質改善義務化へ 専用水道44件で目標値超え
発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が全国で検出されている問題で、環境省は24日、定期的な水質検査と基準値を超えた場合の改善を法律で義務付けることを大筋で決めた。現在は目標値を超えても水質改善は努力義務にとどまるが、水道法上の「水質基準」の対象に引き上げて水道事業を担う自治体などに対応を求める。
社宅や病院など特定の居住者へ給水する「専用水道」では初めての調査結果も公表。11都府県の44件で目標値を超える値が検出された。自衛隊施設では目標値の30倍が検出された場所もある。
PFASは水や油をはじく製品の加工や、泡消火剤などに使われてきた。国内で製造と輸入は禁じられたが、土壌などに残留し、水道水や井戸水から検出されている。国は暫定目標値を代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)としており、基準値も同じ値とする。3カ月に1回の検査を基本とする。関連省令を改正し、2026年4月の施行を目指す。
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