PFAS水質改善義務化へ 専用水道44件で目標値超え

共同通信 2024年12月24日 18:21
 有機フッ素化合物(PFAS)
 有機フッ素化合物(PFAS)

 発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が全国で検出されている問題で、環境省は24日、定期的な水質検査と基準値を超えた場合の改善を法律で義務付けることを大筋で決めた。現在は目標値を超えても水質改善は努力義務にとどまるが、水道法上の「水質基準」の対象に引き上げて水道事業を担う自治体などに対応を求める。

 社宅や病院など特定の居住者へ給水する「専用水道」では初めての調査結果も公表。11都府県の44件で目標値を超える値が検出された。自衛隊施設では目標値の30倍が検出された場所もある。

 PFASは水や油をはじく製品の加工や、泡消火剤などに使われてきた。国内で製造と輸入は禁じられたが、土壌などに残留し、水道水や井戸水から検出されている。国は暫定目標値を代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)としており、基準値も同じ値とする。3カ月に1回の検査を基本とする。関連省令を改正し、2026年4月の施行を目指す。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧