ドクターイエロー、引退へ 稼働60年、ファンに愛され
東海道・山陽新幹線の点検車両で「ドクターイエロー」として親しまれた新幹線電気軌道総合試験車が、老朽化により引退することになった。JR東海の「T4」は1月中に運行を終え、JR西日本の「T5」も2027年以降に姿を消す。ダイヤは非公開で、目撃機会の少なさから「見ると幸せになる」との都市伝説が生まれるほど愛された。初代試験車から稼働期間は約60年。JRの担当者は別れを惜しみつつ長年の労をねぎらう。
昨年10月、JR東海の浜松工場で開催された見学イベント。T4、T5の2編成が同時に展示され、子どもたちが「わー!」と歓声を上げた。数多い車種の中でもドクターイエローの人気は群を抜く。おもちゃや関連グッズの売り上げは、引退発表後の約1週間で9倍以上に増加した。
JR東海によると、初代のT1は東海道新幹線が開業した1964年に誕生。当時の世界最速だった時速210キロの走行が設備に及ぼす負荷を考慮し、故障や劣化を予防する「健康診断」のため導入された。営業列車「0系」の試験車を改造し、車体は黄色に塗装した。
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