高齢17歳のラッコ「リロ」死ぬ 福岡「マリンワールド海の中道」

共同通信 2025年1月4日 12:22
 「マリンワールド海の中道」で飼育していた雄のラッコ「リロ」(同水族館提供)
 「マリンワールド海の中道」で飼育していた雄のラッコ「リロ」(同水族館提供)

 福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」は4日、飼育していた雄のラッコ「リロ」が同日朝に死んだと発表した。「雄としては高齢」とされる17歳だった。鳥羽水族館(三重県鳥羽市)によると、国内で飼育中のラッコは同水族館の20歳と16歳の雌2頭のみとなった。

 ラッコは乱獲で野生の生息数が減少し、ワシントン条約で国際取引を規制。国際自然保護連合(IUCN)は絶滅危惧種に指定している。日本でも輸入が途絶えたことなどから、国内での飼育数はピーク時の約120頭から激減していた。

 マリンワールドによると、リロは和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で2007年3月に生まれ、12年にマリンワールドに移った。リロは昨年12月下旬に体調不良で一時えさを食べなくなり、治療に専念していた。

 過去にはサッカー・ワールドカップ(W杯)や五輪での競技で日本代表の勝敗予想に挑むなどし、注目を集めていた。

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