小中学生が科学や環境学ぶ 熊本大「未来ドクター塾」開校 講義や実習、本格的に
小中学生が研究者らのサポートを受けながら環境問題や地域課題について学ぶ熊本大の「くまもと未来ドクター塾」が28日、始まった。熊本の水をテーマに自由な発想で講義や実習、意見交換に取り組む。
自然や科学に関心を持ち、環境や社会問題の解決を目指す子どもを育てようと、本年度からスタート。小学5年~中学3年生が対象で、現在11人が参加しているが、定員40人まで募集は続けている。科学技術振興機構の「次世代科学技術チャレンジプログラム」の採択を受けた。
熊本市中央区黒髪の熊本大で開校式があり、市川聡夫副学長が「自ら関心や疑問を持って探求し、質問してほしい」と述べた。講義では人口減少などの地域課題について意見交換した。龍田中1年の男子生徒は「熊本の半導体や恐竜に興味がある。少し早いけど、大学で学べるのは楽しみ」と意気込んでいた。
参加者は水循環や地域課題をテーマに3地域に分かれ、阿蘇では火山や草原、熊本平野では地下水や半導体産業、天草や八代の沿岸部では海の環境を学ぶ。来年1月まで月に1~2回の講義や現地実習の後、リポートをまとめる。
受講は無料。申し込みは熊本大入試・就職戦略室☎096(342)2882。(堀江利雅)
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