TSMC進出で慢性化…渋滞解消へ大津町が通勤バス 肥後大津駅-ホンダ熊本間 10月から3年間、有料で運行 ホンダ工場内3カ所に停車
大津町のJR肥後大津駅北口とホンダ熊本製作所を結ぶ通勤バスが10月1日から3年間、有料で運行される。町などが今年3月までに実施した2回の実証実験(無料)の結果を踏まえ、採算性が高いと判断した。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出で慢性化する朝夕の渋滞緩和を目指す。
町やホンダ熊本製作所、産交バスなどでつくる渋滞対策プロジェクトチームが実証運行と位置付けて実施。行きは午前6時32分~午前8時33分の8便、帰りは午後3時55分~午後9時2分の12便を運行する。
ホンダ従業員の意見を踏まえ、工場内の3カ所に停留所を設置。工場入り口にも停車するほか、既存の「翔陽高校入口」バス停にも停車する。料金は翔陽高校入口の利用者が180円、工場入り口が230円、工場内が250円。
2025年2月21日までの事業費は約3200万円で、国の交付金2077万円を活用。町とホンダ熊本製作所が70万円を負担する。産交バスはバス1台を購入する。2月24日以降は運賃収入で賄い、赤字が出た場合は町とホンダで折半する。
町によると、今年3月の実証実験時は1日当たり171人が利用しており、同程度の利用があれば黒字化できるという。(林田賢一郎)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本の経済ニュース-
熊本県内のおせち商戦、値上げでも活況 「メリハリ消費」反映し予約順調 材料の工夫で価格据え置く店も
熊本日日新聞 -
熊本広告協会が総会 24年度事業計画を決定
熊本日日新聞 -
【とぴっく・大津町】第43回熊本県畜産共進会
熊本日日新聞 -
阿蘇の草原から母牛〝帰宅〟 今年の「熊本型放牧」終了
熊本日日新聞 -
城北高で熊本トヨタとの相互授業 福祉介護と福祉車両を体験
熊本日日新聞 -
事業成長のポイント、新興企業の経営者ら語る 熊本市で経営フォーラム
熊本日日新聞 -
熊本ラーメン「長野に残したい」 熊本生まれ、東京育ちの小野さん 「不思議な縁に支えられた」30年超の人気店に
熊本日日新聞 -
ついんスター(菊池市) 県産食材アイスや〝映える〟芸術ソフトクリーム好評【地元発・推しカンパニー】
熊本日日新聞 -
虫食いナラ材活用しスツールに 熊本市「ファクトリエ」が販売 廃棄予定の素材に新たな価値を
熊本日日新聞 -
「くまもとSDGsアワード」大賞、牽引部門は石坂グループ(熊本市) 未来づくり部門は「次世代のためにがんばろ会」(八代市)
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。