TSMC進出で慢性化…渋滞解消へ大津町が通勤バス 肥後大津駅-ホンダ熊本間 10月から3年間、有料で運行 ホンダ工場内3カ所に停車

熊本日日新聞 2024年9月4日 09:14
昨年12月の実証実験で、利用者は続々と通勤バスに乗り込んだ=大津町
昨年12月の実証実験で、利用者は続々と通勤バスに乗り込んだ=大津町

 大津町のJR肥後大津駅北口とホンダ熊本製作所を結ぶ通勤バスが10月1日から3年間、有料で運行される。町などが今年3月までに実施した2回の実証実験(無料)の結果を踏まえ、採算性が高いと判断した。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出で慢性化する朝夕の渋滞緩和を目指す。

 町やホンダ熊本製作所、産交バスなどでつくる渋滞対策プロジェクトチームが実証運行と位置付けて実施。行きは午前6時32分~午前8時33分の8便、帰りは午後3時55分~午後9時2分の12便を運行する。

 ホンダ従業員の意見を踏まえ、工場内の3カ所に停留所を設置。工場入り口にも停車するほか、既存の「翔陽高校入口」バス停にも停車する。料金は翔陽高校入口の利用者が180円、工場入り口が230円、工場内が250円。

 2025年2月21日までの事業費は約3200万円で、国の交付金2077万円を活用。町とホンダ熊本製作所が70万円を負担する。産交バスはバス1台を購入する。2月24日以降は運賃収入で賄い、赤字が出た場合は町とホンダで折半する。

 町によると、今年3月の実証実験時は1日当たり171人が利用しており、同程度の利用があれば黒字化できるという。(林田賢一郎)

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