北海道の粉雪、将来消える? 地球温暖化が原因、災害に影響も

共同通信 2024年8月9日 20:45
 氷粒子に水蒸気が付いてできた樹枝状の結晶(左、北海道気象技術センター提供)と氷粒子に水滴がついてできた結晶(右、北海道大気象学研究室提供)
 氷粒子に水蒸気が付いてできた樹枝状の結晶(左、北海道気象技術センター提供)と氷粒子に水滴がついてできた結晶(右、北海道大気象学研究室提供)

 「パウダースノー」と呼ばれる北海道のふわふわした雪が将来、地球温暖化の影響で本州に似た重い雪質に変化するとの研究結果を、北海道大大学院理学研究院の佐藤陽祐准教授(気象学)らの研究グループがまとめた。温暖化による降雪量や積雪量の分析はあっても、雪質の変化に着目した研究はなかったという。除雪や雪氷災害に影響する恐れがある。

 佐藤准教授によると、道内は気温が低いため、上空で氷粒子に付いた水蒸気が水の状態を経ずに結晶となる。さまざまな形状があるが、隙間があるためさらさらした軽い雪になる。一方、道外では氷粒子に水滴が付いて凍るため締まった状態で、雪が重くなる。

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