蚊の雄は雌の羽音聞き分け交尾? 繁殖制御へ期待、名古屋大

共同通信 2024年8月8日 17:41
 ネッタイシマカの雄(名古屋大の上川内あづさ教授提供)
 ネッタイシマカの雄(名古屋大の上川内あづさ教授提供)

 蚊の雄は雌の羽音を聞き分けて、種を識別している―。名古屋大の研究チームは、ヒトスジシマカとネッタイシマカの羽音に違いがあり、雄はそれを聞き分け、異種間の交配を防いでいる可能性があることが分かったと米科学誌に発表した。「種に固有な聴覚の特性を利用し、野外での繁殖制御に役立てたい」としている。

 アフリカや中南米などに生息するネッタイシマカと、東南アジアや日本国内に広く分布するヒトスジシマカは、同じヤブ蚊属に分類。国際的な人の往来や地球温暖化で生息域が重なった場所ではどちらかの種が優勢になったり共存したりするが、その理由はよく分かっていなかった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧