建築用資材の適齢期過ぎたスギでガードレール 南阿蘇村など、活用法を探り試作 駐車場に設置、腐食試験へ
建築用資材としては伐採適齢期を過ぎたスギの活用法を探ろうと、南阿蘇村は7月、スギ製のガードレールを作り、村役場駐車場に設置した。ガードレールへの木材活用は阿蘇森林組合(阿蘇市)などが研究を進めており、村がPRを兼ねて協力する。
村水・環境課によると、建築資材に適したスギの樹齢は40~50年で、直径30センチ以上。村内には適齢期を過ぎたスギ林が広く分布しており、活用法が課題となっていた。
村が試作したガードレールは、樹齢50年以上、直径45センチ以上のスギを使用。厚さ15センチ、幅30センチ、長さ4メートルのものを10本作り、役場西側にある調整池沿いの2カ所に5本ずつ設置した。2種類の防腐加工を施しており、腐食の進行を比べる。製作費は約90万円。
同課によると、公道で使用する際は国の試験と認可が必要。自然が豊かな村の景観とマッチするため、村は「公道での使用を目指したい。ただ、実用化には多額の資金がかかるため、協議会を設立するなどして議論を進めたい」としている。(中島忠道)
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