コメ原料のごみ袋、清掃活動に活用 山鹿市が2万枚製作 県内初の実用化
山鹿市は、非食用米を活用したバイオマスプラスチック「ライスレジン」を使ったごみ袋を導入し、市内全域であった2日の清掃活動で使用した。石油系プラスチックの使用削減が目的で、本格的な実用化は熊本県内で初めて。
バイオマスプラスチックは原料の一部を植物由来のプラスチックに置き換えるため、二酸化炭素(CO2)排出を削減できる。今回は県産古米25%を配合した45リットルのごみ袋を2万枚製作した。植物由来原料として一般的なトウモロコシやサトウキビは大半が海外産。国産米は安定供給が可能な上、ライスレジンの製造会社が水俣市にあるため、輸送によるCO2の排出量削減も期待できるという。
2日の清掃活動は県民環境美化行動の一環で、2500枚を配布。中区公民館には約80人が参加し、新しいごみ袋の手触りや香りを確かめていた。中1区の中坂征孝区長(79)は「米を有効活用でき、SDGs(持続可能な開発目標)の推進にもつながる」と歓迎した。
市によると、県内でライスレジンの指定ごみ袋を導入している自治体はないという。市環境課は「従来のごみ袋と、耐久性や伸縮性などの使用感や製作費を比較検証し、利用を広げていくか検討したい」としている。(本田清悟)
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