熊本地震から復興、8年ぶりバンクに歓声 熊本競輪場でレース再開
2016年の熊本地震で被災し、熊本市が再建した熊本競輪場(中央区水前寺)で20日、8年ぶりにレースが開催された。選手は新設の1周400メートルのバンク(競走路)を駆け抜け、観客の声援が場内に響いた。
レースには中川誠一郎選手(真和高出)ら県勢も出場。終盤、鐘の音とともにスピードが上がると、観客は「行け行け」「頑張れ」などとエールを送った。
長年、熊本競輪場に通っているという会社員の男性(55)=中央区=は「迫力があるレースを久しぶりに見られてうれしい。若い人が増えてさらに盛り上がるといいですね」と話していた。
熊本競輪場は熊本地震で施設の大半が損壊した。バンクの新設やメインスタンドの耐震工事など総事業費は53億2400万円。新施設は地域の防災拠点や憩いの場としての機能も兼ね、駐車場の整備を終える25年度にグランドオープンする。(上村彩綾)
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