「3人目考えたい」「人数制限は不公平」「財源は?」 大学無償化アンケート詳細 SNSこちら編集局

熊本日日新聞 2023年12月24日 05:00

 大学無償化などを盛り込んだ政府の少子化対策について「SNSこちら編集局」のアンケートに寄せられた主な意見を紹介します。

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 「大学無償化はありがたいが、3人目からという制限付きでは出産にはつながらないと思う。それより現在奨学金を返済している人たちを支援すれば、家計に子どもを産む余裕が生まれるのではないか」(和水町、20代女性、歯科衛生士)

 「まさに今3人目を産むかどうか考えているところです。3人以上で全員無償になるのであれば、産もうかなと思います。1人増えれば食費など出費は増えますが、大学の授業料などまとまったお金が要らなくなるのなら賛成です」(熊本市、20代女性、パート)

 「シングルマザーで小学生が2人います。フルタイムで夜勤もしながら教育費を少しずつ積み立てています。学びの機会を諦めさせたくないからです。自分の老後費用なんてまだ考えられません。今回の政策で、人数制限は不公平感が否めません。今ある給付型の奨学金の対象を拡大する方がいいのではないでしょうか。もう少し国民の声に耳を傾けてほしい」(氷川町、40代女性、会社員)

 「ひとり親なので是非お願いしたいです」(熊本市、40代女性、パート)

 「出産費用を全額無償にするなど出産のハードルを低くすることが、先だと思います」(熊本市、30代女性、パート)

 「大学無償化はかなりありがたい。2人子どもがいて、年子。3人目はもういいかなと考えていたが、こんな政策があれば頑張ってもう1人作りたいと思った。世帯年収も低いので、大学に子どもを行かせるのは厳しいと思っていた。子どもが大学に行きたいと思うのであれば、ぜひ行かせてあげたい」(荒尾市、20代女性、公務員)

 「子どもが大学を卒業するまで条件なしで学費や給食費、医療費を全額無料にするべきだ。そのためには消費税20%以上など税金を上げてもいい。進学したくてもできない子どもや、ご飯すら食べられない子どもがいること自体、国の損失だ」(熊本市、50代男性、会社員)

 「そもそも大学に行くのが前提の政策ですが、高校までの教育費すら捻出できない家庭が増えており、そこから支援するべきではないか」(菊池市、30代女性、パート)

 「第1子が私立大学に入って学費がかかるので、残業を増やして所得を上げたら、第2子の高校の授業料が上がった。高校の授業料の所得制限をなくしてほしい」(熊本市、50代女性、会社員)

 「子ども10人の母で、一番上は26歳、下は9歳です。既に5人が就職していて、1人は大学、2人は専門学校を卒業させました。学費は収入だけでは到底足りず、借金と奨学金で賄いました。進学を諦めた子もいます。収入を上げるために働けばその分、税金が増えます。国民健康保険料だけでも年間何十万円もかかります。もっと早く支援策を示してほしかった」(熊本市、40代女性、自営業)

 「天草などの地方では、自宅から通える大学や専門学校はなく、家賃や生活費の仕送りなどが多くかかっています。でも、学費以外に対する支援はありません。それらの負担を考えて子どもは1人で諦めました」(天草市、50代女性、会社員)

 「大学無償化で救われる学生や家族がいる。できれば幼稚園から大学まで教育にかかる費用は全て無償化すべきだ。教育をおろそかにしては国がダメになってしまう。あと、貸与型奨学金の金利が高く、その負担も大きい」(熊本市、10代男性、大学生)

 「18歳で就職して納税者になる人もいる中で、大学無償化は不公平。今から産んで18年後も無償という保証はなく、財源不足を理由に廃止になるのではないか。親の所得や子どもの数で制限せず、優秀な子が進学を諦めなくてもいいように国公立大学の学費は免除してほしい」(合志市、30代女性、パート)

 「子どもが2人いて1人は大学生、もう1人は来年から専門学校に入学します。専門学校って3年間で500万円もかかるんですよ。しかも、熊本には目指す職に就ける専門学校がなく、他県で1人暮らし。うちは年収450万円。給付型奨学金ももらえず、全部借金で賄わなければなりません。生活は本当に苦しいです。政府は中間層、中小企業で働く人たちを見捨て続けるんですね」(熊本市、40代女性、パート)

 「合計特殊出生率が上昇している国に見習って、税金をあげてもいいから、とにかく子どもを育てやすく暮らしやすい国にしてほしい。今のところ子どもを日本で育てたいと思わない。とても生活が苦しくなりそうだから」(熊本市、20代女性、学生)

 「わが家は3人子どもがいます。一番上は大学を出て社会人。2番目は大学生です。将来の教育費の負担を考えて5歳ずつ間を空けて子どもをもうけました。それなのに扶養から子どもが外れたら対象外なんて、将来設計して子どもを産んだ人がバカをみるようです。不公平極まりないです」(熊本市、40代女性、看護師)

 「大阪万博や防衛費にはいくらでも税金を出すのに、少子化対策は財源がないから対象を限定するというのでは、国民の理解は得られない」(熊本市、60代男性、教員)

 「私は国公立大の学生だが、周りにはなんとなく大学に入り、暇だからバイトに明け暮れているという学生が多い。大学はアカデミックな場所であるべきだが、大学無償化ではそのような学生が増えるだけ。金銭的な問題を抱えている人に配慮したいなら、給付型奨学金を充実させればよい」(熊本市、20代男性、大学生)

 「中1と小5と年長の子どもがいます。長女は成績が悪くないのですが、妹たちのために高卒で働けるような資格が取れる高校に進学すると言ってくれています。大学が無償化になれば長女の選択肢も増え、好きなことをさせてあげられる。わが家はとても助かります」(熊本市、40代女性、契約社員)

 「大学無償化は良いことだけど、その財源のために高齢者や子どものいない家庭も負担しなければならない。首相が交代したら支援がなくなるようなことがないよう、持続可能な政策になることを願いたい」(熊本市、60代主婦)

 「親の所得で子どもの教育が影響される仕組みをやめてほしい」(熊本市、20代男性、会社員)

 「選ばなければ、誰でも大学に行ける時代になっている。無償化するなら、選抜試験をして全国上位何人までとかに制限しないと、大学に遊びに行ってるような学生も無償化というのは意味がない」(菊池市、50代男性、会社役員)

 「何でもかんでも無償化する必要はない。高収入の家庭からはどんどん徴収すればいい。ちょうど境目の世帯や低収入者だけが苦しめられる。子どものいない家庭は金(税金)を払うだけですか」(荒尾市、40代女性、会社員)

 「わが家は現在、第1子、第2子が大学生です。第3子の大学進学はまだ先ですが、第1子が就職して扶養から外れたら対象外となり、不公平さを感じます。将来的には少子化対策になるのかも知れませんが、大学は義務教育ではないので、無償化までする必要性があるのか疑問があります」(合志市、40代女性、パート)

 「高卒で専門学校に行く人もいるし、就職する人もいるので公平ではない。賃金を上げる方がいいと思う」(荒尾市、50代女性、会社員)

 「産みやすく、育てやすい環境を整えることが少子化対策につながる。3人いるところだけ大学無償化というのも疑問。保育士として、母として、政府は何を考えているんだと言いたい。的外れなことばかりだ」(熊本市、30代女性、保育士)

 「そもそも大学の支援より、若い人が収入を増やし結婚して子どもを作れる環境をつくるのが先でしょう。もはや大学は必ず行かなければならない時代でもない。保育園や幼稚園の方がよっぽど大事だと思います」(熊本市、50代男性、公務員)

 「所得が同じでも、子どもが3人いれば家計の負担はそれだけ増える。所得と子どもの数に比例した補助が必要」(あさぎり町、50代男性、公務員)

 「現実的には国立大学に入る学力がある子どもを3人も育てられる家庭は高収入である可能性が極めて高い。低所得世帯でもキャリアアップを目指す子どもたちのために、私立大学や専門学校に行きやすくなる施策を望みます」(熊本県外、60代女性、家庭教師)

 「子どもの将来にかけられるお金を考えて、子どもは1人までと決めていました。私は現在38歳なのでここから2人増やすのは難しいです。せめてあと10年早く無償化にしてもらえたら…。子どもの人数で無償か有償か異なるというのは、少子化対策として正しいとは思えません。学歴が収入に影響する社会も問題かなと思います」(熊本市、30代主婦)

 「対象者の条件が細かすぎる。誰でも無償化にしてほしい。不平等感が残る。これからの若者が結婚したくなる、子どもを何人も産みたくなるような対策が欲しい」(合志市、20代女性、会社員)

 「条件があるものの、何もないよりいいと思う。しかし、大学に進学せずに社会人になる子には恩恵がない。無償化になるから3人以上の子どもを持ちたいとは、単純には思えない」(熊本市、40代女性、医療従事者)

 「大学無償化と少子化対策は別物と考えるべきだ。全ての人が大学に行くわけでもなく、また行ったからといって将来の収入が約束されるわけでもない。大学に行けば安泰という神話がなくなった今、財源を確保してまでやることだろうか」(熊本市、50代男性、会社員)

 「子育ての最終段階となる大学の無償化より、妊娠中や子育ての初期段階から支援すべきだ。金銭面以外のお手伝いも含めて支援を考えてほしい」(熊本市、50代女性、フリーランス)

 「3人の子どもを大学まで卒業させたが、奨学金を借りながらだったので返済が大変です。金銭的に余裕のある家庭を除いて、奨学金を免除してもらえれば助かる」(熊本市、70歳以上、主婦)

 「若者の給料が少なく結婚できないことが問題。増税ばかりせず、給料を上げてください。一部の人だけ裕福になる社会だ。政治家のみなさんは1カ月だけでも少ない給料で暮らしてみてはいかがですか? 国民年金は2カ月で15万円。それで生活してみて若者や高齢者の気持ちを知るべきだ」(熊本市、60代主婦)

 「大学生への支援以前に婚姻数を増やしたり、男性の働き方を変えたりしないと少子化対策にはならない。給料が増えなければ結婚しづらいし、子どもを作ることは難しい。男性がもっと家事育児をするように変わらないと女性の負担ばかりが増え、出産増にはつながらない」(熊本市、50代女性、美容室経営)

 「少子化対策といいながら、子育て世代の税金は多い。多子世帯は所得的には中間層でも、低所得層よりも貧困な場合もある。もっと全体のことを考えてもらいたい」(芦北町、30代女性、パート)

 「大学生の娘からは、まず結婚したくないし子どもも期待しないでほしいと言われています。3人目無償とか全く関係ない。1人目(の孫)ができる気もしない」(熊本市、50代女性、会社員)

 「手遅れ感はあるけどやらないよりかはいい。子どもがいると金銭的に損するというイメージがない社会になってほしい」(熊本市、40代女性、自営業)

 「例えば地方大学を卒業後、5年以上地元に住むなど、一定の地元貢献を条件にして原則全員に無償化を認めてほしい。少子化だけでなく地方振興などさまざまな問題の解決策にしてほしい」(熊本県外、50代男性、会社員)

 「大学無償化のために中間層以下の負担が増えて可処分所得が減る可能性がある。そもそも岸田首相は池田勇人元首相にならって、資産所得倍増を訴えていたはず。国民が豊かになれば無償化する必要もないのではないか。岸田首相はその主張を思い出して、真の意味で原点に立ち戻ってほしい」(熊本県外、20代男性、大学生)

 「私たち夫婦はお互い給料が少ないことが足かせとなって晩婚だった。1人目が生まれた後は自分たちの奨学金返済や家賃、生活費で精いっぱいで、2人目を考える余裕もなかった。少し余裕が出たころにはもう子どもを産める年齢ではなかった。大学無償化よりも、お金がなくても結婚して子育てできるような日本にしてほしい」(菊陽町、40代女性、自営業)

 「わが家は夫だけで年収1千万円を超えているが、別居しており、夫は子どもの学費を出したくないと言っているため、私が借金しながら子どもたちを学校に通わせています。私の年収は250万円ほどですが、世帯年収で見られるため、何の支援も受けられません。養育費不払い率の高さなど、なぜ貧困が起こるのかをもっと考えた上で仕組みを作らないと、子どもを産んでも将来が安泰とは思えない」(熊本市、40代女性、有期雇用職員)

 「大学に行かなくても、どんな職業でも生計を立てることができて将来に夢を持てるような世の中になればと思います。ちなみに、私の子どもは4年制大学は出ていませんが、ちゃんと就職して結婚しました」(和水町、60代女性、パート)

 「大学無償化より、子どもが生まれた時に一律500万円ぐらいの支援金を出す方が、産もうという気持ちになる」(熊本市、70歳以上男性、元会社員)

 「子どもが2人います。上の子は県外私立大の理系で学費だけで年間200万円弱、毎月の生活費などに10万円かかっています。高校生の下の子も県外の看護系の私大を希望していますが、学費が大変でやれる自信がありません。学費を支援するなら、どの家庭にも恩恵があるよう一律で半額免除などを検討してもらい、所得が低い家庭の子も奨学金を借りずに学べる環境をつくってほしい」(合志市、50代女性、派遣社員)

 「対策が遅すぎる。早くやれば少子化対策にも効果があったかもしれない。日本の政治は後手後手で、いつも何かあってから対策している」(宇土市、70歳以上男性、無職)

 「発想はいいと思います。子どもが4人いるわが家としては大変ありがたいですが、対象外の家庭とは格差が生まれます。家庭環境によって分断されず、社会全体で子育てする意識を生みだす政策を望みます」(熊本県外、40代女性、アルバイト)

 「何となくの学歴のためや、大学に遊びに行くような子も多いので、ある程度優秀かつ資金援助が必要な子どもに限定すべきだ。便乗して大学側が学費を上げることも考えられる。次元の異なる少子化対策というのなら、今の子育て事情を知っている若い世代の政治家の意見をもっと取り入れてほしい」(熊本市、40代女性、会社員)

 「地方在住というだけでハンディがあることなど、より細かい事情も視野に入れていかないと、地域格差や貧富の差も大きくなるだろう」(山江村、30代男性、自営業)

 「子どもを大学に進学させるため学資保険などで計画的に貯蓄してきた。本当に学びたい、学ばせたいと思えば自分たちもそれなりに努力すべきだ。大学に通いながらバイトもできる。全てにおいて他力本願は違うと思う」(熊本県外、50代女性、介護福祉士)

 「なぜ大学にこだわるのか。税金を大学につぎ込みたいだけなのではないか。出産をためらう原因は学費負担ばかりではない。税金や社会保険料の優遇、0~2歳児の保育料無償化などの方が効果が大きいと思う」(天草市、20代男性、専門職)

 「多子世帯への支援ばかりで、子育てで大変な世帯にもっと子どもを産めと言っているようなもの。若い人の所得増や2歳児までの保育園完全無償化などがないと、結婚を望む人や子どもを産もうという人は増えない。どこが異次元なのか」(御船町、30代女性、看護師)

 「少子化対策なら不妊治療への援助などが先なのではないか。お金がかかるので諦める人もたくさんいる」(荒尾市、30代女性、パート)

 「大学無償化にするなら、例えば就職後5年勤めれば無償になるなど働く意欲にもつながる内容にすべきだ。無償だからというだけで大学に行くのでは本末転倒。将来の日本を担ってくれる人材を育てていくべきだ」(熊本市、40代女性、会社員)

 「そもそもなぜ大学の授業料なのか。娘2人は早くからなりたい職業があり、大学に進む理由がないので高卒で夢をかなえました。目的もなく進学するという人も多い中、無償化する必要があるのか」(熊本市、40代女性、自営業)

 「大学無償化が理由で出産を考えることはないと思う。少子化対策なら入り口の出産費用や保育園の拡充などで女性の職場復帰を後押しするべきだし、教育政策であるなら、塾に行かないと難関大学に行けない状況を変える必要がある。結局、塾などにお金を使えて子どもを3人育てられる富裕層に恩恵があるだけだ」(熊本県外、40代男性、会計職)

 「3人以上子どもがいて年収が何千万円もある世帯は学費を払わなくて良くて、3人未満で低所得の世帯は満額払わなければいけないのは理解できない。大学も高校無償化のように望む子どもは平等に無償化するべきだ。財源がないのなら、所得制限を設ければいい」(長洲町、50代女性、会社員)

 「子どもが2人以上なら少子化対策の効果はあるので、2人以上は無条件で、年齢が離れていても無償化にしてほしい。そもそも少子化が進むのは数十年も前から分かっていた事で、いまさら対策を始めるのが問題。子育ての負担が『時代の運次第』となるのも不公平だ」(熊本市、50代男性、自営業)

 「学力や学ぶ意欲にかかわらず無償化というのは納得できない。低所得世帯には給付型奨学金もあるので、無駄な税金を使わないでほしい」(山鹿市、50代女性、医療系パート)

 「まずは1人産んでもらうことが必要だ。1人でも2人でもいつのタイミングでも、親の所得にかかわらず教育費が無償になれば、子どもを産もうと思う人が増える」(熊本市、40代女性、会社員)

 「経済的な理由で大学に行かせられない家庭は多いので今回の政府案は納得できます。ただ、無償化が増えると入試の競争倍率が高くなることも考えられます」(阿蘇市、40代女性、公務員)

 「保育園や保育士の数が足りず、子どもを産んでも働けないから出産しないという女性は多いと思う。各世帯への援助より、保育士の給料を増やすなど金の使い道を考えるべきだと思う」(熊本市、20代女性、大学生)

 「大学は高等教育なので、学ぶ意志のある人たちに無利子の奨学金を提供すればいいと思います。無償だから学校へ行くというのは高校までにしていただきたい」(熊本市、60代女性、大学院教員)

 「ここまで思い切った政策を打ち出すとは思わなかった。十分に3人目を産むきっかけになると思う。現金給付じゃない点も評価したい。出産後に一定額を給付しても、親が使ってしまうため子どもに還元されない」(熊本市、40代女性、自営業)

 「第1子が来春高校を卒業して就職予定で、第2子は大学進学希望でも今回の無償化からは外れてしまう。第2子は奨学金を借りるしかないが、卒業後の返済が負担で結婚に消極的になるのではないかと心配だ。子どもが小さいころは今ほど保育園の無償化や児童手当も手厚くなかった。現時点で子どもが小さい家庭は子育てにお金がかかっていないので、話を聞くとうらやましい限りです」(荒尾市、40代女性、会社員)

 「大学の無償化は大いに賛成ですが、義務教育に課題が山積している。義務教育期間に人生プランをどう描くのかを、教師や親が教えられなければ大学無償化の本当の効果は得られない」(高森町、50代女性、会社員)

 「現在、長女が高3、長男高1、次女中1です。長女は来年度、私立大学への進学が決まっています。政府案には世代問わず賛否両論ありますが、わが家の現状からすれば助かります。以前に比べると出産、子育て支援は改善していますが、その余裕分で親がぜいたくしているという話も聞く。幼少期だけが子育てではなく、本当にお金がかかる学生期の援助を増やし、国の発展につなげてほしい」(八代市、40代男性、会社員)

 「3人目を検討している最中での政府案で期待しましたが、実質1人目しか対象にならない。『無償化』という言葉自体が不適切。本気で少子化を考えるならば、3人以上に限らず無償化すべきだ」(合志市、30代女性、会社員)

 「3人の子どもがいるので、大学無償化はありがたいと思ったのですが、長子が扶養から外れたら対象外と聞いて詐欺のような話だと思いました。3人以上の子どもがいても、全員無償になる家庭はごくわずかでしょう。子育てはお金がかかるけれど、それ以上に幸せなことがたくさんあります。でもお金の負担ばかりに焦点が当たりがち。女性の働き方など社会全体の変化も必要です」(長洲町、30代女性、保育士)

 「無償化に関しては、支援対象が限定的であっても賛成。でも、少子化対策としては意味がないと思う。家庭の所得増が一番だが、中小企業は簡単には給与を上げられない。消費税減税など生活に直結する対策が一番だと思います」(美里町、60代男性、会社員)

 「子育て支援と少子化対策は同じようで違う。子育て支援は必要だが、それで結婚して子どもを持つ人が単純に増えるわけではないし、就職氷河期の支援をしなかった段階で出生率の低下は避けられなくなっていた。多子世帯への支援は、大学に行かない可能性も含めて低中所得者に対する実効性のある再分配が必要だ」(熊本市、30代男性、団体職員)

 「働き方も多様化しているので、大学に行く必然性は徐々になくなっていると思います。少子化対策は、衣食住を支援する方が助かる。スポーツをしてる男子高校生とかは食費もすごくかかるので、支援があるとありがたい」(天草市、30代男性、会社員)

 「無償化でとりあえず大学に行けばいいっていう人が増えると、留年も増えて大学で学ぶ価値が減ってしまう可能性がある。大学生全体のレベルが下がると思う」(菊池市、20代女性、自営業)

 「子どもが多い家庭は、収入の大半が食費と習い事に消えます。物価高で育ち盛りの子どもたちに満足いく質と量の食事を提供するのは、かなりの負担です。子どもの数だけ習い事の送迎も増えるし、乳幼児の事を考えると、仕事をセーブせざるを得ず、収入もなかなか増やせません」(熊本市、30代女性、パート)

 「大学無償化の対象が、子どもを3人以上扶養していることが条件という時点で、現実的ではない。経済的に厳しい家庭では子どもが多いほど長子は家計を理解して高卒で働いており、第1子、第2子が19歳以上で扶養内ということはあまりないと考えます。実際に私も子どもが5人いますが、親やきょうだいに迷惑をかけたくないと高卒で就職したり、専門学校を出て就職したりしています」(阿蘇市、40代女性、自営業)

 「欧米ではかなり早くから大学無償化は進んでいる。確かに少子化にある程度は関係するとは思いますが、それ以上に国の将来にとって大切なことは、国をリードする優秀な人材を育てることだと思います。能力のある学生にはチャンスを与えるべきです」(八代市、60代女性、無職)

 「現在、長女が私立大4年、長男は熊本市内の公立高3年で、どちらも1人暮らしをしながら通っている。天草、牛深から通える大学はない。1人目だろうと2人目、3人目だろうと進学するなら別に家賃がかかる。簡単に3人目と国は言うが、自宅から離れる場合は家賃など生活費の事情は考えていない」(天草市、40代女性、理学療法士)

 「今回の大学無償化は斬新な案と思う。しかし少子化対策になり得るかは分からない。子どもが2人いる所が、もう1人産もうと思うきっかけにはなるかもしれないが、そもそも結婚しない人も増えている。結婚して家族を増やそうと思うきっかけになる政策が必要だ」(氷川町、40代女性、病院職員)

 「1人目補助なし、2人目半額、3人目無償とかなら納得できる」(高森町、40代女性、パート)

 「現在3人目を妊娠中ですが、妊婦健診や妊娠糖尿病など、毎回の出費がつらい。大学無償化よりも、保育園の確保や保育料のサポートが欲しいです。大学のことは、先の先の花であり、本当に行きたければ奨学金もありますが、妊娠期や乳幼児期は奨学金的な感じでお金を借りることもできません。まずは妊娠期、乳幼児期への不安が少なくなることが先決だと思います」(熊本市、30代女性、助産師)

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