オズウイルスで女性死亡、世界初 マダニ媒介か、茨城の70代

共同通信 2023年6月23日 17:21
 タカサゴキララマダニ(国立感染症研究所提供)
 タカサゴキララマダニ(国立感染症研究所提供)
 オズウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 オズウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 厚生労働省と茨城県は23日、マダニが媒介するとみられる「オズウイルス」に感染した茨城県の70代女性が死亡したと明らかにした。このウイルスは2018年に日本で発見され、野生動物や人に感染した可能性は報告されていたが、人での発症や死亡の報告は世界で初めてという。

 県によると、女性は昨年夏に発熱や倦怠感などの症状が出て医療機関を受診。肺炎と診断されたが症状が悪化し入院。右太ももの付け根にマダニが見つかった。入院から26日後に心筋炎で死亡した。

 国立感染症研究所によると、オズウイルスは愛媛県のタカサゴキララマダニから初めて検出された。関東以西に広く分布している。これまでの調査で、ニホンザルやイノシシなどの野生動物からウイルスに対する抗体が確認されている。人で抗体が見つかった調査結果もあるが、発症例や死亡例はなかった。

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