熊本のベンチャーDAIZ、仏企業と提携 欧州市場開拓へ 植物肉原料で共同研究

熊本日日新聞 | 2023年1月24日 19:50

DAIZが独自技術で製造している、大豆由来の植物肉原料(同社提供)

 大豆由来の植物肉原料を開発・生産するフードテックベンチャーのDAIZ(ダイズ、熊本市)は24日、フランスの植物性原料大手ロケット社と資本業務提携を結んだと発表した。海外企業との提携は初めて。植物性タンパク原料の共同研究に取り組むとともに、同社の販売網を活用して欧州市場の開拓を図る。

 ロケット社は植物由来原料の開発・製造を手がけ、100カ国以上で事業展開する。2021年、カナダに世界最大級の工場を建設。エンドウ豆由来の原料を米国ビヨンド・ミートなどの大手メーカーに供給している。DAIZが持つ、大豆を発芽させてうま味や栄養価を増大させる技術を評価した。出資額は非公表。

 DAIZは21年、米国に子会社を設立。昨年、タイの企業に植物肉原料の供給を始めた。ロケット社との提携を欧州進出の足掛かりとし、将来的には生産拠点の構築も視野に入れる。

 ロケット社のピエール・クゥルドゥルー最高経営責任者(CEO)は「よりおいしい植物肉製品を消費者に提供したいというメーカーの期待に応えていきたい」、DAIZの井出剛社長は「欧米市場に普及する上で大きな飛躍になる。原料の機能性向上に寄与していきたい」とのコメントを発表した。

 DAIZは15年に設立。今回を含めて計95億8千万円の資金を調達した。益城町に建設中の新工場は、24年夏の稼働を予定している。(中尾有希)

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