熊本城の石垣15面、解体修理へ 修復検討委了承 国重文の櫓など

熊本日日新聞 | 2021年10月19日 10:58

積み直しの作業が完了した要人櫓台石垣を視察する熊本城文化財修復検討委員会の委員ら=18日、熊本市中央区

 熊本地震で被災した熊本城の修復について有識者が検討する「熊本城文化財修復検討委員会」(委員長・山尾敏孝熊本大名誉教授、6人)は18日、熊本市国際交流会館(中央区)で会合を開き、地震で倒壊した国重要文化財・東十八間櫓[やぐら]を支える石垣などについて解体修理の範囲を了承した。

 市は国重文の東十八間櫓、北十八間櫓、五間櫓の計17面の石垣について検討し、そのうち15面で解体修理が必要と判断。櫓の復旧に当たり、石垣の変形を解消するための解体範囲をそれぞれの石垣で提案し、了承された。市は「櫓を直接支えていない石垣などでは、解体範囲が狭まる可能性もある」としている。

 復元建造物である本丸御殿周辺の石垣についても計4面での解体修理を了承。宇土櫓に付属し、地震で倒壊した続櫓の復旧では、耐震性能が不足しているとして鉄骨で補強する方針を市が説明した。

 委員会は会合後、「一本石垣」で有名な飯田丸五階櫓の下部にあり、積み直しなどの作業が今月完了した「要人櫓台石垣」を視察した。飯田丸五階櫓は来年度、石垣の積み直しに着手する予定。(園田琢磨)

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