学生村に熊本地震の慰霊碑建立 南阿蘇村黒川地区 「被災の事実知って」

熊本日日新聞 | 2021年08月09日 06:27

旧長陽西部小に建てられた熊本地震の犠牲者をしのぶ慰霊碑=南阿蘇村

 2016年の熊本地震で家屋倒壊など甚大な被害を受け、男女4人が亡くなった南阿蘇村河陽の黒川地区の慰霊碑建立式が8日、旧長陽西部小であり、住民や東海大農学部の学生ら約50人が犠牲者の冥福を祈った。

 黒川地区は、東海大阿蘇キャンパスに通う学生約800人が暮らし、学生村と呼ばれていた。下宿アパートなどが崩れ、学生3人が犠牲になった。

 学生を除く住民のほとんどは仮設住宅に転居。地区に戻った34世帯の住まいの確保にめどがたち、慰霊碑を建立した。自宅とアパートを失った古庄幸男区長(66)は「慰霊碑を早く建てたいと心に引っ掛かっていた。道路整備など課題はあるが、復興を見守ってほしい」としのんだ。

 建立費用は、地震直後に学生らが県内外で集めた義援金を活用。現在も地区と交流を続ける学生グループ「阿蘇復興への道」の中山魁仁代表(21)=熊本市東区=は「地震を知らない今の学生に、被災した事実を知ってもらい備えにつなげてほしい」と話した。(東誉晃)

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