遊び心満載、充実の店舗 アミュプラザくまもと開業楽しみ 熊日記者ルポ

熊本日日新聞 | 2021年04月21日 22:03

23日のオープンを間近に控えたアミュプラザくまもと=21日、熊本市西区(石本智)

 JR九州が熊本市西区の熊本駅一帯に開発した大型商業施設「アミュプラザくまもと」が23日、全館開業する。熊日の経済記者が開業前に現場に入った。

■仕掛け満載

 白川口駅前広場の熊本駅ビル(地下1階、地上12階)。建物に入ると、吹き抜け空間に流れる滝が目に飛び込んできた。高さ、幅ともに10メートル。小国町の鍋ケ滝をイメージしており、滝の音や水しぶきが心地良い。実物大の模型に水を落として試作したと聞いた。

 滝を含む、水と緑の立体庭園「ぼうけんの杜」には、デジタル技術を使った仕掛けが満載。来場者が滝近くの「QRコード」をスマートフォンで読み取ると、滝を背景にした写真が撮影され、自分のスマホ画面に表れる。

 石造りの通路を歩くと音が鳴ったり、足元に映し出された花びらが動いたり。子どもたちが大喜びしそうだ。

 施設を歩いていると遭遇するのが、県のPRキャラクター「くまモン」のシルエット。施設を運営するJR熊本シティによると、こうした「隠れくまモン」が1~7階に1カ所ずつある。探しながら散策するのも楽しい。

「隠れくまモン」が1フロアに1カ所ずつある(石本智)

■初出店相次ぐ

 「アミュプラザくまもと」は熊本駅ビルや、先行開業した大手家電量販店のビックカメラなども含む。熊本駅ビルの商業フロア(地上1階~8階、一部9階)には服飾や雑貨、飲食など186店が出店。九州初、県内初は計75店舗に上る。

 1階には、27の化粧品ブランドを集めた「フルーツギャザリング」。店名の通り、色とりどりの果物で形取られた照明“フルーツシャンデリア”が目を引く。熊本初出店で、担当者は「女性に人気の商品から男性向け化粧品まで、幅広いニーズに対応している」と自信を見せる。

フルーツギャザリング内の色とりどりの果物で形取られた可愛らしい“フルーツシャンデリア”(東有咲)

 3階には、核テナントの一つで生活雑貨大手・東急ハンズの専門店「ハンズ ビー」が初出店。売り場面積は約1100平方メートルで、ハンズ ビーとしては最大規模。化粧品や文具など3万点以上を取りそろえ、「トレンド性の高い店舗になった」と権丈[けんじょう]聡司店長。5月の母の日の特設コーナーも設けた。

 6階のゲームセンターには、撮影した写真がその場でシールに印刷される「プリクラ」8台が並ぶ。撮影する前に髪をセットできるよう、ヘアアイロンや鏡も常設した。

■飲食も充実

 飲食、食品は54店舗が出店。1階の食品ゾーンにオープンするハーブティードリンクのテークアウト専門店「ティードットハーブスカフェ」は、クマモト敬和(熊本市)の新業態店。南阿蘇で採れたレモングラスを使った「レモングラスティー」(440円)などを出す。

クマモト敬和の新業態店「ティードットハーブスカフェ」は南阿蘇産ハーブティーなどをテイクアウトで楽しむことができる(田上一平)

 麦由来のオーツミルクを使ったラテやスムージーも1日限定100杯提供。宮野敬之社長は「季節に合わせた南阿蘇のフレッシュなハーブを楽しんでほしい」。

 “インスタ映え”しそうな店もあった。6階のフードコート「うまかモンテラス」(456席)に九州初出店するのは「フタバフルーツパーラー」。東京の果実店「フタバフルーツ」から誕生したクレープ専門店で、旬のフルーツをたっぷり使ったデザートクレープを25種類以上用意する。

6階フードコート「うまかモンテラス」には、「フタバフルーツパーラー」が九州初出店(石本智)

 国内外で人気が高まる「クラフトビール」も。県産の農産物を材料に使う地場メーカーのダイヤモンドブルーイング(熊本市)は、3店舗目となる飲食店「シーフード ビア ステーション」を7階のレストランフロア「ひのくにダイニング」に出店した。

 クラフトビールとシーフードの組み合わせを提案。水俣産の甘夏を使い、フルーティーで苦味が少ないペールエールビール(700円)や、天草産ヒオウギ貝を使ったサフランパスタ(1280円)などを提供する。鍛島[かしま]勇作社長は「熊本の陸の玄関口を訪れる県内外の人たちをもてなし、クラフトビールの文化を発信したい」と意気込む。

6、7階はレストランゾーン「ひのくにダイニング」。熊本市のクラフトビールメーカー「ダイヤモンドブルーイング」では、ヒオウギ貝のサフランパスタなど海鮮中心のメニューを提供する(石本智)

■開放感を追求

 熊本駅ビルの特徴の一つは、開放感や利便性だ。店内は通路幅が3メートルで、天井高も3・0~3・5メートルある。飲食フロアへの専用エレベーターや、建物の外にはテラス席も設けた。コロナ禍で“ソーシャルディスタンス”が求められる中、密を避けながら買い物や飲食ができそうだ。

 ビルに隣接する駐車場は売り場とつながっており、自家用車で訪れる県民のニーズに応えた。4階の女性用トイレ隣には、メイク直しなどができるパウダールームを併設。丸くて大きな鏡がデザインされており、女性記者から「結婚披露宴の控室みたい」と歓声が上がった。(中原功一朗、田上一平、東有咲)

十分な広さが確保された4階の女性用パウダールーム(石本智)

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