中絶反対活動巡る審理拒否 米最高裁、施設周辺で制限

【ワシントン共同】米連邦最高裁は24日、人工妊娠中絶医療を提供する施設周辺での抗議活動を制限する過去の最高裁判断の合憲性を巡る訴訟について審理を拒否した。理由は明らかにしていない。中絶反対派が言論の自由の侵害と主張していた。AP通信が伝えた。
最高裁は2000年、中絶反対派による女性や医療スタッフへの嫌がらせや暴力を防ぐため、医療施設の入り口から約30メートル以内の場所で、許可なく他人の約2・4メートル以内に近づくことを禁じた西部コロラド州の州法を支持した。
中絶の憲法上の権利を否定した2022年の最高裁判断を受け、反対派が00年の判断を覆すよう求めていた。