核の傘は「幻想」訴え 専門家、ビキニデー集会で
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米国が太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で実施した水爆実験で静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから3月1日で71年となるのを前に、東京都内で24日、集会が開かれた。長崎大核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎教授が講演。核使用の脅威が高まっており、「核の傘に守られているというのは幻想だ」と話した。
鈴木氏は、同センターなどが主催したオンラインワークショップで安全保障や朝鮮半島などの専門家グループが検討した、北東アジアで核使用が起こり得るシナリオを紹介した。
国家間の誤解や為政者の判断ミスに加え、通常兵器による戦争拡大を止めるために核使用につながる可能性を指摘し、最悪で1年以内に260万人が死亡する恐れがあるとした。「核抑止力論者は『現実を見ろ』というが、これが現実だ」と訴えた。
都立第五福竜丸展示館と連携し、インスタグラムで水爆実験の背景や乗組員らの被災状況を1年以上投稿し続けた柳川悠月さん(23)も参加した。
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