強制収容の歴史、全米巡回へ 日系人「慰霊帳」、継承続く

【ワシントン共同】第2次大戦中の米国で、日系人強制収容の根拠になった大統領令から今月19日で83年がたち、収容された日系人約12万5千人の名前を記した「慰霊帳」の全米巡回展示が始まった。収容施設があった地域を中心に来年7月まで12州で順次公開する。今年は戦後80年の節目でもあり、過酷な歴史を継承する取り組みが続く。
慰霊帳は不当に収容された日系人の名前を包括的に集めた初の資料で、2022年に完成。ロサンゼルスの全米日系人博物館で展示してきた。今月19~21日には首都ワシントンのスミソニアン米国歴史博物館で収容者の子孫らが閲覧し、特別なはんこで慰霊帳に印を残すイベントがあった。
慰霊帳を作成し、巡回展示を主導する南カリフォルニア大のダンカン・隆賢・ウィリアムズ教授(55)は「一人一人の名前の背景にはそれぞれの人生があった。慰霊帳に印を残すことで歴史に触れ、記憶をつないでほしい」と願っている。
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