非公用軍事郵便、薬物摘発3倍超 全体99件は過去最高、沖縄税関
沖縄地区税関は20日、米軍関係者による「非公用軍事郵便」を利用した不正薬物の摘発が、2024年は前年比3・2倍の58件だったと発表した。全体の摘発は99件と過去最高だった。
同税関によると、58件のうち52件が合成麻薬の「MDMB―4en―PINACA」。日米両国で規制対象となっており、いずれも自己使用目的で密輸されていた。
非公用軍事郵便を利用した不正薬物の摘発は24年上半期に前年同期比4・9倍の49件と急増した。
軍事郵便は米本土などから日本の郵便局を経由せずに運ばれる。公用だと日米地位協定に基づき税関検査が免除されるが、非公用の場合は税関が嘉手納基地などで検査している。