大分の味、心のよりどころ 仙台最後の屋台に感謝状
![仙台大分県人会会長の原田善教・東北学院理事長(左)から感謝状を受け取り、笑顔の内田菊治さん=13日午後、仙台市](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021301001984.-.-.CI0003.jpg)
仙台市の路上で60年にわたっておでんや中華そばを提供し、市内に残る屋台としては最後の1店となった「大分軒」の店主内田菊治さん(91)に、故郷大分の県人会が13日、「心のよりどころ。味は心に深く刻まれている。県人の誇り」として感謝状を贈った。内田さんは「涙が出そう。(仙台出身の)女房や仲間があって自分がある」と喜びを語った。
仙台大分県人会会長の原田善教・東北学院理事長が仙台市内の内田さん宅を訪れ、会員24人を代表して手渡した。
内田さんは大分県臼杵市出身で、地元水産高校の職員として実習船に乗り組んだ。1964年東京五輪の頃、サンマ漁実習で訪れた仙台で立ち寄った屋台を譲り受けた。故郷を忘れまいと「大分軒」の屋号を付け、大分のしょうゆを使う。
仙台市にはかつて数十軒の屋台があったが、市は新規出店や継承を認めておらず、10年ほど前から大分軒のみ。東日本大震災やけがを乗り越え、最近は春、秋に週2回程度、仙台駅前で営業。長年の常連に加え若い女性客も多い。今年は3月5日の営業再開を目指す。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「暮らし・話題」記事一覧-
納豆ランチで午後も粘ろう、福島 市役所の食堂、1個無料サービス
共同通信 -
網走でも流氷接岸初日 過去4番目の遅さ、北海道
共同通信 -
ディズニー新幹線お披露目 JR東海、21日から運行
共同通信 -
タンチョウ雪上で「求愛ダンス」 北海道・鶴居村、給餌場にぎわう
共同通信 -
伝えたかったありがとう展 宮城・南三陸、町民に募集
共同通信 -
【独自】消防職場でハラスメント多発 初の全国調査、176件判明
共同通信 -
女性参政権80年で企画展 公文書館、選挙の歴史紹介
共同通信 -
岡山・西大寺で奇祭「裸祭り」 ふんどし姿で宝木奪い合い
共同通信 -
東京タワー、日韓の国旗色に ソウルでも、国交60周年
共同通信 -
渋谷で栃木産イチゴの魅力発信 「とちあいか」販売、16日まで
共同通信