トランプ政権で台湾海峡を初航行 中国は軍事演習実施、対立激化も

共同通信 2025年2月12日 16:55
 トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=大阪、2019年6月(ロイター=共同)
 トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=大阪、2019年6月(ロイター=共同)

 【北京共同】トランプ米政権は1月の発足後、初めて台湾海峡に艦船を派遣した。中国軍が12日、米国の駆逐艦と海洋測量船が10~12日に台湾海峡を航行したと発表した。中国軍は全行程を追跡・監視したといい「国家主権や地域の平和と安定を断固守る」と反発した。トランプ政権による追加関税に中国側が報復関税を発動し米中関係が緊張する中、中国は台湾を巡る米側の対応にも不満を高めており、対立が激化しそうだ。

 中国国営中央テレビによると、中国軍は12日、台湾周辺で軍艦や戦闘機を動員し軍事演習を実施した。中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は報道官談話で米艦派遣について「米側の行動は誤ったシグナルを送っており、安全へのリスクを高めた」と非難した。海上と上空で兵力を動員して「有効な措置」を取ったと主張し、台湾を巡り譲歩しない姿勢を示した。

 中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は12日の記者会見で「台湾問題は中国の核心的利益に関わる。いかなる外部の干渉も決して許さない」と表明した。

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