「福は内、鬼も内」と調伏式 奈良・吉野の金峯山寺
奈良県吉野町の世界遺産金峯山寺蔵王堂で2日、「福は内、鬼も内」と唱え、全国各地で追い払われた鬼を招き入れる節分会の行事「鬼の調伏式」があった。開祖役行者が仏法の力で鬼に考えを改めさせ、弟子にした故事にちなむ。
鬼に扮した6人は、読経する山伏らに小づちで触れたり、錫杖を取り上げたり、邪魔を繰り返したが、豆がまかれると、改心した様子を見せた。
豆をまいた京都市の画家諫山恵実さん(44)は「興奮しました。鬼のちょっかいがおかしくて」とうれしそうだった。