ウミガメから1m超のプラシート 餌のクラゲと間違えたか、福井

共同通信 2025年1月23日 17:21
 オサガメの胃腸から見つかった1メートル超四方の大きさのプラスチックシート=17日、福井市自然史博物館
 オサガメの胃腸から見つかった1メートル超四方の大きさのプラスチックシート=17日、福井市自然史博物館

 福井県美浜町の海岸に打ち上げられたオサガメの胃腸から、1メートル超四方の大きさのプラスチックシートが見つかった。福井市自然史博物館の出口翔大学芸員(35)らのチームが海洋汚染の専門誌に発表した。主にクラゲを食べることから、海面に浮いていた透明のシートを餌と間違えたとみられる。

 オサガメは国際自然保護連合(IUCN)が3段階ある絶滅危惧種の3番目「危急」に指定する世界最大級のウミガメで、熱帯から亜寒帯まで広く生息する。今回のカメは全長145センチの雄で、22年10月、美浜町の久々子海岸で死骸が見つかった。

 同博物館で体内を解剖して調べたところ、胃と十二指腸の間にビニールのシート(106センチ×118センチ)とペットボトルのラベルが詰まっているのが確認された。シートの表面にはオサガメがかんだ跡のような小さな穴があり、ラベルには日本語が印刷されていた。

 死因は特定できなかったが、目立った外傷がないことなどから、プラごみが消化管をふさいだことが原因の可能性があるという。

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