ウミガメから1m超のプラシート 餌のクラゲと間違えたか、福井
福井県美浜町の海岸に打ち上げられたオサガメの胃腸から、1メートル超四方の大きさのプラスチックシートが見つかった。福井市自然史博物館の出口翔大学芸員(35)らのチームが海洋汚染の専門誌に発表した。主にクラゲを食べることから、海面に浮いていた透明のシートを餌と間違えたとみられる。
オサガメは国際自然保護連合(IUCN)が3段階ある絶滅危惧種の3番目「危急」に指定する世界最大級のウミガメで、熱帯から亜寒帯まで広く生息する。今回のカメは全長145センチの雄で、22年10月、美浜町の久々子海岸で死骸が見つかった。
同博物館で体内を解剖して調べたところ、胃と十二指腸の間にビニールのシート(106センチ×118センチ)とペットボトルのラベルが詰まっているのが確認された。シートの表面にはオサガメがかんだ跡のような小さな穴があり、ラベルには日本語が印刷されていた。
死因は特定できなかったが、目立った外傷がないことなどから、プラごみが消化管をふさいだことが原因の可能性があるという。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
観測隊同行の教員が「南極授業」 衛星回線で昭和基地と学校結び
共同通信 -
希少カメの管理費を詐取疑い 水族館の元館長ら4人書類送検
共同通信 -
中国採取の海水異常なし 福島原発周辺、物質分析
共同通信 -
第1原発デブリをスプリング8に 試験採取、結晶構造を分析
共同通信 -
湿度変動電池の発電量向上に成功 産総研、実用化に期待
共同通信 -
パリ協定、米離脱で流れ変わらず 国連気候変動条約の事務局長
共同通信 -
ウラン濃縮工場内で漏水か、青森 一時基準超の濃度に、除染終了
共同通信 -
東電会長、原発の安全第一で努力 柏崎刈羽、新潟知事「行動を」
共同通信 -
「火星に星条旗」トランプ氏 マスク氏意向反映か
共同通信 -
チンパンジーも連れション 距離や地位が影響か、京大
共同通信