恩赦権限乱用と新旧大統領を批判 米紙社説「危険な前例作った」

共同通信 2025年1月23日 08:03

 【ワシントン共同】22日付米紙ワシントン・ポストは社説で、バイデン前大統領とトランプ大統領がともに恩赦の権限を乱用する「危険な前例を作った」と批判した。法の支配を弱体化させ、米国の分断を長引かせるものだと問題視した。

 バイデン氏は20日の退任直前、親族ら5人のほか、トランプ氏と対立した政府や軍の元高官らを恩赦。トランプ政権から政治的報復の手段として訴追されることを阻止するためだとした。トランプ氏は20日の就任直後、2021年の議会襲撃事件で訴追されたほぼ全員に恩赦や減刑を与えた。

 社説は、バイデン氏の対応は「後継の大統領を敵とみなすべきだといわんばかり」で「軽率」と指摘。バイデン氏が昨年12月に銃の不法購入罪で有罪評決を受けた次男を恩赦したことに触れながら「民主主義の重要な規範を打ち砕いて任期を終えた」とし、トランプ氏による恩赦を「普通のもの」にしたと非難した。

 トランプ氏についても恩赦の「無謀なばらまきは政治的な目的のための蛮行を助長する危険がある」と訴えた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧