AI友好国、東京で初の対面会合 2月末で調整、国際協調へ
生成人工知能(AI)を安全に使えるようにするため、日本が主導してきた国際ルール形成の枠組み「広島AIプロセス」に賛同する友好国が2月末、東京で初の対面会合を開く方向で調整していることが分かった。技術の悪用への懸念が強まる中、信頼できるAIの普及といった価値観を共にする国々の結束を示す狙いがある。複数の政府関係者が11日、明らかにした。
生成AIで作った巧妙な偽画像など「ディープフェイク」による情報操作や犯罪が、国境を越えて悪影響を及ぼしかねない。国際協調の重要性が高まっており、東京会合で発せられるメッセージに注目が集まりそうだ。
友好国グループには現在、日本や米国、英国など50を超える国と地域が参加する。初の対面開催となる東京会合は2月27日、28日の2日間を想定。政府高官らが参加し、AIに関する取り組みや実情を共有する見込みだ。
広島AIプロセスは2023年5月に、日本が議長国を務めたG7広島サミットで推進が決まった枠組み。偽情報の拡散や知的財産権の侵害といった課題への対処を念頭に置く。
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