24年の世界平均気温、過去最高 15度超、パリ協定の目標危機に
【ベルリン共同】欧州連合(EU)の気象情報機関、コペルニクス気候変動サービスは10日、2024年の世界の平均気温は15・10度で、記録が残る1850年以降で最高だったと発表した。産業革命前の水準より1・60度高く、単年で初めて1・5度を超えた。
気温上昇を長期的に1・5度に抑えるという、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成は危機的状況。同機関ディレクターは「迅速で断固とした対策をとれば、未来はまだ変えることができる」と行動を促した。
これまで世界の平均気温が最も高かったのは23年の14・98度で、2年続けて記録が塗り替わった。大気中の二酸化炭素濃度は422・1ppmと最高を記録。南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が23年12月にピークを迎え、追い打ちをかけた。
24年は1~6月に月ごとの高温記録も更新。8月は過去最高の23年に並んだ。24年7月22日の世界平均気温は17・16度で、1940年以来最も暑い日となった。
24年は世界中で暴風雨や洪水の被害も多発した。
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