【電子版限定】半導体、同性婚、災害支援…ジャーナリスト・野嶋氏が説く台湾の生き残り戦略とは? TSMC学ぶ連続講座、初回を詳報
半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の戦略と台湾の政治経済の動向を学び、熊本の経済成長を考える連続講座が17日、熊本市中央区のびぷれす熊日会館で始まった。初回の講師は、元朝日新聞記者で大東文化大教授を務めるジャーナリストの野嶋剛氏(56)。半導体を核とした台湾の生き残り戦略やTSMCが成長した背景をオンラインで語った。内容を詳報する。
日本は1972年、日中共同声明により中国と国交を正常化させ、台湾と断交した。国際社会から孤立した台湾が生き残るために取り組んだのが、73年の産業技術研究機関「工業技術研究院(ITRI)」の創立だった。ITRIは技術開発支援や人材育成を手がける公的機関。台湾政府は今後成長が見込めると踏んで半導体産業にヤマを張り、85年にTSMCの創業者となる張忠謀(モリス・チャン)氏をITRIの院長に招へいした。張氏は半導体大手の米テキサス・インスツルメンツで上級副社長を務めた。
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