人吉市、災害時の避難路整備に着手 「温泉町地内1号線」拡幅 熊本豪雨受け事業化
人吉市温泉町の市道「温泉町地内1号線」の全区間約113メートルを拡幅する工事の安全祈願祭が7日、現地であった。2020年の熊本豪雨を受けて初めて実施する避難路整備事業で、市が9月に着手していた。今後、市内21カ所の整備も計画する。
市によると、豪雨による球磨川の氾濫では、右岸の温泉町は全域が浸水。5メートルほど浸水した場所もあり、周辺を含めた温泉下林地区では、4人が亡くなった。
工事区間は、球磨川河川敷から約100メートルに位置。現在の幅2・2メートルを5メートルに拡幅する。車両のすれ違いができるようになり、住民が北側の高台や、約1・6キロ離れた指定避難所「人吉スポーツパレス」まで移動しやすくなる。工期は25年2月末まで。総工費は3千万円。
祈願祭には、地元代表や工事、市関係者ら約40人が出席。神事後の式典で、松岡隼人市長は「災害に負けない安心安全のまちづくりに向けて重要な一歩だ」と述べた。(東寛明)
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