警報装置半数故障も放置、三重 県警、撤去費用なく
犯罪の被害者や目撃者がボタンを押すと警報が鳴り、録画を開始する三重県の「街頭緊急警報装置」の多くが故障したまま残されている。4月時点で稼働23基に対し故障は35基。県警によると、耐用年数を超過した装置の取り外し費用を確保できなかったためで、完全撤去は来年度以降になる見通し。専門家は「助けを求めたいのに使えないケースが想定される」として早期改善を求める。
「110番してください」。装置のボタンを押すと通報を促す音声とともに警報音が響き、付属のカメラが周辺の録画を始める。県警によると、ひったくりや性犯罪発生の恐れがある地域を中心に、2011年度から装置を導入した。
過去5年間で活用された事例はないものの、県警の調査では、装置周辺で犯罪発生件数が減少傾向にあることを確認。担当者は「狙い通りの治安維持効果が得られた」と評価する。
故障は6年の耐用年数を超えた経年劣化が原因。故障機の放置は、6月の県議会で明るみに出た。県警幹部は「限られた予算の中で撤去費用がなかなか捻出できなかった」と釈明する。
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