夜空染める火、復興祈願 石川・七尾「向田の火祭」
能登半島地震で被災した石川県七尾市で27日夜、県指定無形民俗文化財の「能登島向田の火祭」が行われた。今年は地震からの復興を祈願して開催。高さ約30メートルの「柱たいまつ」が火柱となって燃え、夜空を染めた。
同市能登島向田町の伊夜比め神社の夏祭り。巨大な灯籠「キリコ」が練り歩いた後、住民らが手持ちのたいまつを柱たいまつに投げつけて点火、「バチバチ」と音を出しながら火の粉が舞い上がった。地元に住む親族と訪れた神戸市の大学生森山玲さん(23)は「地震があったが、地域が明るくにぎわっていて安心した」と語った。
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