魚類の「耳石」化石、千葉で発見 白亜紀前期の地層で大量に
![ニギスの仲間の耳石化石。下の黒い線は長さ1ミリを示す(城西大・宮田真也学芸員提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024070401001560.-.-.CI0003.jpg)
千葉県銚子市にある約1億2千万年前の白亜紀前期の地層から、魚類の「耳石」化石が大量に見つかったと、城西大や千葉県立中央博物館のチームが4日までに古生物学の国際専門誌に発表した。北米や欧州でしか報告例がなかった5グループの魚類が、東アジアにも分布していたことが新たに分かった。
耳石は、大きさ数ミリと非常に小さい上、専門家が少ない。白亜紀前期のような古い時代の耳石は、特に研究が少ないという。城西大水田記念博物館大石化石ギャラリー(東京)の宮田真也学芸員は「化石があっても、ほとんど見逃されている」と指摘した。
魚類の耳石は、音を聞いたり体のバランスを保ったりする役割がある。
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