「まだ安心できない」…熊本で大地震のリスクは? 東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授に聞く【重なる課題 熊本・能登地震】

熊本日日新聞 2024年1月27日 19:12
東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授
東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授

 マグニチュード(M)7.6を記録した能登半島地震。周辺では約3年前から地震が群発し、懸念が広がっていた。熊本県内では熊本地震の余震とみられる地震が今も続き、日奈久断層(益城町-八代海南部)で起きる将来の大地震のリスクが注目されている。「熊本で再び大地震は起きるのか」-。県内の調査を続ける東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地質学)に見解を聞いた。(東誉晃)

 -日奈久断層について教えてください。

 「熊本地震後、活発に動いてきた断層であることが明らかになった。2千~3千年に1回ぐらい大地震があったとみられるが、地点ごとに最後に活動した時期が異なり、評価しにくい状況にある。大地震が起きる可能性はあり、準備しておく必要がある」

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