「教育費減ればもう1人産みたい」「非課税世帯にならず虫の息」「所得制限の撤廃を」「大学進学まで面倒見られるか心配」 九州4紙合同アンケ
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国民が本当に求めている少子化対策を探るため、九州の新聞社4紙が合同でアンケートを実施したところ、熊本県内からも子育て支援を巡ってさまざまな声が寄せられた。ビッグデータ解析を手がけるユーザーローカル(東京)のテキスト分析を用いて人工知能(AI)で分析したところ「所得制限」や「教育費」「給食費」といったキーワードも浮上。寄せられた声の一部を紹介する。
◇ ◇
◆お金が少ないと気持ちの余裕もなくなるので、金銭的な支援体制を充実させるべきです(熊本市、会社員・女、21)
◆出産するまでの支援だけでなく、子どもが成人するまで教育費を無償化してほしいです。経済格差で教育に差が出てしまう(熊本市、会社員・女、48)
◆子どもを保育園に入れられない人が多いので、それを改善し、働きやすいようにしてほしいです(熊本市、会社員・女、35)
◆結局、国の支援は女性が子どもを育てることを前提にしていると思います。男性の働き方や子育てに関する意識改革が必要です(熊本市、大学教員・女、52)
◆本当にお金が必要なのは教育費。幼少期より中高生の方がお金がかかるのは一目瞭然なのに、なぜ幼少期の助成に偏っているのか疑問です(合志市、自営業・女、40)
◆高校や大学などの無償化や助成を求めます。子供の将来の選択肢を狭めてほしくない(熊本市、会社員・女、33)
◆国はお金をばらまけばいい、という考えになっている気がします。それよりも一人出産したら千万円ほど支給して大学までの教育費を無償化するのはどうでしょう(八代市、主婦、35)
◆大学進学まで子どもの面倒を見られるか心配です(八代市、自営業・男、38)
◆育児家庭の大半が経済的にも環境的にも苦労しています。子どもを持つことで豊かになる社会を見せないといけない(熊本市、会社員・男、43)
◆大学の授業料など教育費が多大なため、子どもを増やすことを躊躇(ちゅうちょ)せざるを得なかった(熊本市、会社員・男、49)
◆保育施設を増やし、保育士の給料を2倍以上にするなどして、保育士の待遇を改善する(熊本市、嘱託職員・男、68)
◆お金をばらまいても子どもに使われるとは限らないので教育費無償化が望ましい。収入が増えないと子どもは育てられないので、職場復帰支援や、預け先の充実は必要(菊陽町、主婦、52)
◆出産時にまとまったお金の準備ができない。子育て中は何かとお金が必要なので、税金が引かれないと助かります(熊本市、パート・女、52)
◆教育費に不安があるので無償化や就学支援は魅力的。塾や習い事をさせてあげたいけど難しく、習っている子との差を感じます(熊本市、主婦、38)
◆子育ては時間とお金と労力がかかるので、出産前後の支援だけでは不十分。経済面、サポート面での不安や負担は軽減されない(熊本市、学生・女、41)
◆若い人たちは産んだ後のことに不安を抱いていると思います。子ども1人にかかる生涯費用に将来が見えないはずです。今の手当ではとてもではないですが足りないです(上益城郡、会社員・女、53)
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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。