父親も就任、PTAの「母親部長」 地域によって残る性別役職名 「時代にそぐわない」見直しも

熊本日日新聞 | 2022年11月21日 18:21

 「PTAの『母親部長』という役職は熊本特有のものですか?」。熊本県外出身の阿蘇郡の50代女性から「SNSこちら編集局」(S編)に声が届いた。母親部長は県内の他の学校にもあり、男性が就くこともあるようだ。現状を調べた。

 女性の子どもが通う中学のPTAの母親部長は、保護者会などの際に運営補助を担っているという。「役員はほとんど女性。なのに、なぜわざわざ母親部長という肩書が存在するのか」と女性は不思議がる。

 合志市にある小学校のPTAにも母親部長が存在する。元会長によると、以前は会長職を男性が務めることが多かったため「女性の参画を促すために作られた役職だった」という。

 ただ、ここ数年は父親が母親部長を務めることも多いそうで「母親部長になった父親は自己紹介する時のネタにしていましたが、名称の在り方はやはり検討されるべきでしょうね」

 県PTA連合会は2004年度に「母親部会」と「女性部会」を、それぞれ「家庭部会」と「家庭教育委員会」に変更した。担当者は「性別の名称が時代にそぐわないとして、総会で見直された」と説明する。

 熊本市PTA協議会も1995年度に「婦人部」の名称を廃止。熊本市以外の県内14のPTA地域協議会でも「母親」の名称が付く役職の見直しが順次進んでいるが、県PTA連合会によると、菊池郡市、阿蘇郡市、上天草市・天草郡市、球磨郡の四つのエリアには存在している。

 熊本以外の九州6県や政令市でも、PTAの組織に「母親」を冠する役職名が存在する地域はあり、九州ブロックの協議会で議論になっているという。

 S編に投稿した女性は「(社会的性差をなくそうという)ジェンダーレスの時代だし、子どもたちにも説明しやすいような見直しが必要ではないか」と指摘した。(立石真一)

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