熊本に響け復興の調べ 国際音楽祭、人吉市で最終公演

熊本日日新聞 | 2021年10月23日 22:00

「くまもと復興国際音楽祭」の最終公演で演奏すバイオリンの篠崎史紀さん、ピアノの入江一雄さん=人吉市

 県内4会場を巡るクラシック音楽の祭典「くまもと復興国際音楽祭」の最終公演が22、23日、熊本県人吉市のひとよし森のホールであり、昨年7月豪雨からの復興を祈る美しい音色が響いた。

 NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀さんと、熊本市出身のピアニスト入江一雄さんが出演。豪雨犠牲者にささげる曲に選んだマーラーの「アダージェット」で幕を開けた。60~70人が会場を訪れ、篠崎さんが「サロンのような雰囲気で楽しんで」と語り掛け、曲の解説も交えながら息の合った演奏を繰り広げた。

 同ホールは豪雨で浸水し、ピアノはクラウドファンディングの資金で同型の中古を購入。入江さんはピアノに「お帰り」の思いを込め、演奏予定にはなかったベートーベンの「悲愴[ひそう]」も独奏した。

 同音楽祭は県、県文化協会、RKK、熊日などの実行委員会が初開催。9月30日の山鹿市を皮切りに計6公演を終えた。来年秋に2回目を開催する予定。(中村勝洋)

記事アクセスランキング

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube