山江村が買い物サポート事業 高齢者から注文を受け配達 万江地区の商店を拠点に
山江村は万江地区の買い物困難者を対象に、食料品や日用品を個別配達する買い物サポート事業を始めた。地区に唯一残る小売店「藤田商店」が、高齢者らから注文を受け配達する。村は「村内の買い物拠点の維持にもつながる」としている。
毎週月曜日に電話で注文を受けた藤田商店が、火曜日に人吉市内の協力事業所から商品を買い付けて配達する。配達料は1件500円。7月末に地区の全約300戸に取り扱う商品を載せたチラシを配った。
藤田商店は明治期に創業した雑貨店。木造2階建ての店舗兼住宅があったが、熊本豪雨による万江川の氾濫で被災し、取り壊した。現在は約25平方メートルのプレハブの店で、食料品を中心に販売している。
20日時点で買い物の依頼はないが、代表社員の藤田義治さん(69)は「高齢化はさらに進み、免許返納者も増える。そうなった時の受け皿になりたい」。村プロジェクトマネジメント推進室は「万江地区の実績を見ながら、山田地区でも、地区の商店を拠点にした同様のサポート事業を考えたい」としている。(東寛明)
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