八代市で球磨川舞台の映画ロケ開始 鎮魂と再生の物語

熊本日日新聞 | 2021年10月20日 06:31

球磨川河川敷で映画の撮影に臨む、主演女優の内田慈さん(右)や遠山昇司監督(左から5人目)=八代市

 昨年7月の豪雨で氾濫した球磨川や、被災した熊本県八代市坂本町などを舞台にした映画「あの子の夢を水に流して」の現地ロケが18日から市内で始まった。19日は古麓町の球磨川河川敷などで撮影が行われた。

 メガホンを取るのは八代市出身の映画監督、遠山昇司さん(37)=東京都。生後間もない息子を亡くした女性が10年ぶりに帰省し、幼なじみらと一緒に豪雨の傷跡が残る球磨川を巡り、それぞれの人生を見つめる物語。球磨川を舞台に、鎮魂と再生に思いをはせる。

 この日は早朝から、主人公を演じる内田慈[ちか]さんが球磨川のほとりでたたずむシーンなどを撮影した。「豪雨のニュースに衝撃を受けたが、目の前の球磨川は見たことがないほど美しい」と内田さん。「人生で失うものがある中、それでも生きていく主人公に共感してもらい、映画を見た方の生きる力になれば」と思いを語った。肥薩おれんじ鉄道の車内での撮影もあった。

 ロケは24日まで。玉置玲央さんや人吉市出身の中原丈雄さんらも出演。来年秋ごろからの公開を予定している。(木村彰宏)

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