豪雨の記憶、絵本で伝える 海外協力隊候補生・境さん(玉名市出身)、徳島の小学生に読み聞かせ

熊本日日新聞 | 2021年09月19日 14:58

上勝小の児童に、熊本豪雨を題材にした絵本を読み聞かせる境優香さん(右奥)=徳島県上勝町(本人提供)

 熊本県玉名市出身の国際協力機構(JICA)海外協力隊候補生、境優香さん(29)=徳島県上勝町=が、昨年7月の熊本豪雨の記憶を子どもたちに伝えようと、同町の上勝小5年生7人に、豪雨災害を題材にした絵本を読み聞かせた。子どもたちは豪雨の脅威に驚き、災害への備えの大切さをかみしめていた。

 上勝町は、豪雨で甚大な被害が出た球磨村と共通点が多い地域。境さんは「山間部で高齢化が進むなど球磨村と似ており、災害に対する住民の危機感がとても高い」と話す。

 13日、境さんは子どもたちに、災害直後から半年間に撮影された人吉市の被災現場の写真をスライドで説明。境さんが手伝った球磨村での移動販売の活動も紹介し、被災地の現状を伝えた。

 境さんは、球磨川の氾濫で人吉市から八代市まで流され、“奇跡の帰還”を果たした「ど根性きじ馬」の実話を基にした絵本を紹介。「災害時は人と人のつながりが重要で、互いに助け合ってください」と呼び掛けた。

 子どもたちは「自分たちの町で起きたらどうしよう。怖い」「災害について、もっと学びたい」と真剣な表情だったという。

 境さんは今後、徳島県内で豪雨災害の写真展を開く予定。「全国で多発する集中豪雨から、地球温暖化などの環境問題に関心を持って、自分のこととして考えてほしい」と話している。(鬼束実里)

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