熊本豪雨で被災、女将の着物を福岡で展示会 人吉で活動のトルコ人ボランティア

熊本日日新聞 | 2021年09月16日 10:00

熊本豪雨で被災した着物の展示会を開くエンシジ・ムラートさん=福岡市博多区

 福岡市在住トルコ人のエンシジ・ムラートさん(45)が、昨年の熊本豪雨の被災地から譲り受けた着物の展示会を16日から同市博多区の福岡アジア美術館で開く。親交のある熊本県人吉市の旅館女将[おかみ]が愛用していたもので、「被災地に思いを寄せてもらいたい」と願っている。21日まで。

 ムラートさんはトルコの織物キリムの販売業を営む。豪雨発生の4日後、展示会場を提供してもらっていた人吉市の老舗「旅館たから湯」を訪問。浸水した旅館内から家財の搬出などを手伝った。

 きりだんすに入っていた着物約200着と60本以上の帯を見つけたが、泥まみれだったため、2日掛かりで泥を落とし、その多くを譲り受けた。

 展示会では、浸水した際の色移りや水染みが残った着物や帯約80点に加え、トルコ民族衣装も展示。傷みが激しかった着物の布とキリム生地を合わせたコースターを来場者に無料で配っている。会場には募金箱を置き、被災地の子ども食堂に寄付するという。

 女将の山本重子さん(59)は「どれも愛着があったが、捨てるしかないと諦めていた。織物への思い入れが深いムラートさんを尊敬している」と感謝。ムラートさんは「新型コロナウイルスが落ち着いたらトルコでも同様の展示会を開きたい」と話している。(宮崎達也)

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