「想像しない読者と出会えた」 芥川、直木賞の贈呈式

共同通信 2025年2月21日 21:05
 写真に納まる(左から)直木賞の伊与原新さん、芥川賞の鈴木結生さんと安堂ホセさん=21日午後、東京都内
 写真に納まる(左から)直木賞の伊与原新さん、芥川賞の鈴木結生さんと安堂ホセさん=21日午後、東京都内

 第172回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が21日、東京都内で開かれ、「DTOPIA(デートピア)」の安堂ホセさん(30)と、「ゲーテはすべてを言った」の鈴木結生さん(23)に芥川賞が、「藍を継ぐ海」の伊与原新さん(52)に直木賞が、それぞれ贈られた。

 「想像だにしなかった読者と、本を通じて出会えた」。そう喜びを語った鈴木さんは、式に先立って、敬愛する作家大江健三郎さんの直筆原稿を保管する東京大に足を運んだという。

 多くの言葉が斜線で消された推敲の跡を見て、小説を書くことの難しさを痛感したとスピーチで明かし「あり得たかもしれない瞬間全てを肯定するものを書きたい」と述べた。

 安堂さんは「今日は定員をオーバーするくらいの友人に来てもらいました」とはじけるような笑顔を見せた。受賞作について「成功も失敗も書き込んだ。いつか誰かの作品にとってのアーカイブになってくれたらうれしい」と話した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧