海外への伊藤詩織さん説明に疑問 弁護士、許諾問題再び指摘

共同通信 2025年2月20日 17:20
 記者会見する西広陽子弁護士=20日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会
 記者会見する西広陽子弁護士=20日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 ジャーナリスト伊藤詩織さんが監督し、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」を巡り、伊藤さんの元代理人の西広陽子弁護士らが20日、東京都の日本外国特派員協会で記者会見した。許諾のない映像や音声が使われている問題を改めて指摘し「海外の配給会社や映画祭に説明責任を果たしてきたのか」と疑問を呈した。

 同作は、伊藤さんが自らの性被害を調査し告発する過程を記録。弁護士側はこれまでも、裁判以外に使わないと誓約した防犯カメラ映像や、警察官らの音声などを承諾なく用いた点を批判し、国内での劇場公開が決まらない事態となっている。

 西広さんらは会見で、伊藤さんが海外メディアに対し、許諾の問題に触れず「政治的にセンシティブな問題で、配給会社や映画館が上映のリスクを恐れている」などと説明していることを問題視。また作品は既に多くの国と地域で配給されているが「海外での上映や配給のプロセスにも問題がある可能性がある」と訴えた。

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