マバカ古墳でくびれ部の葺石 奈良・天理市教委が再発掘

初期大和王権を支えた有力者らの墓とされる大和古墳群の一つ「マバカ古墳」(奈良県天理市)で市教育委員会が、くびれ部の表面に置かれた葺石を再発掘し、20日、発表した。全長74メートルの前方後円墳とみられるが、墳丘上に道路が通るなど大きく改変されているため、市教委は「全体像を知る手がかり」としている。
大和古墳群には邪馬台国の女王卑弥呼の墓説がある箸墓古墳など前期古墳が集中し、マバカ古墳でも古墳時代初めの土器などが出土し、前期古墳の可能性が指摘されている。
市教委は2021年からマバカ古墳の調査を実施。これまでの調査で前方部側からは、前方部端の葺石や、墳丘を囲むような砂利敷きが見つかっていた。
昨年度の調査では、前方部と後円部の接合部分に当たる「くびれ部」で葺石を確認、一般公開のために再発掘した。今回は新たに後円部側でも砂利敷きを発見、墳丘を巡るように全体に施されていた可能性があるという。
文化財課の村下博美主査は「端の一部が分かり、墳丘の復元に向け一歩前進した」と話した。
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